「先生や大人の話を、最後までじっくり聞ける子」
「途中で飽きたり遮ったりせず、しっかり耳を傾けられる子」
こういう姿を見ると、どうしたらそんな風に落ち着いて話が聞ける子に育つのだろう?と不思議に思ってしまいますよね。
私の周りのそうしたお子さんのご家庭をよく観察してみると、ある大きな共通点が見えてきました。
それは、「保護者自身が、子どもの話を最後まで聞いている」ということです。
今回は、話を最後まで聞ける子はどんな環境なのか、それを実践するための簡単なアプローチをシェアします!
話を聞く姿勢は「家庭での体験」でつくられる
子どもは、親をはじめとする身近な大人の振る舞いを驚くほどの精度で観察し、真似をしながら成長します。
私は、子どもが話しているときに、つい下記のような対応をとってしまっていました。
- 「要するにこういうことでしょ?」と途中で口を挟んでしまう
- スマホを見ながら「そっかー」と流してしまう
- 最後まで聞き終わる前に「でもね…」とアドバイスを始めてしまう
こうした経験が重なると、子どもは無意識のうちに「話は途中で遮っていいもの」「人の話は最後まで聞かなくても成立するもの」というコミュニケーションの型を学んでしまいます。
逆に、自分のつたない言葉や長い話であっても、きちんと受け止めてくれる経験が肝になります。
- 「うん、それでどうなったの?」と最後まで頷いて聞いてもらえる
- 自分の気持ちを途中で折られることなく、一旦すべて受け止めてもらえる
そうした安心感を家庭でたっぷり味わっている子は、「人の話を最後まで聞くことは心地よいことだし、相手へのマナーなんだ」という感覚が自然と身につきます。
まさに、「子どもの話を聞く姿勢」は、家庭でどれだけ「自分の話を聞いてもらえたか」の鏡なのです!
普段の私はというと、子どもが間違わないようについつい口を挟んでしまったり、子どもが言いたいことを先回りして口にしてしまったり。
思い当たる節がありすぎて、反省しています。
今日からできる「最後まで聞く」ための3つのアプローチ
とは言っても、慌ただしい日常のなかで、子どもの取り止めのない話をずっと聞き続けるのは簡単ではありませんよね。
夕方の忙しい時間に「ママ聞いて!」と言われると、つい結論を先回りして言ってしまったり、「あとでね」と言いたくなってしまうのも仕方がない場面もあるかと思います。
そして、親の方も、子どもの話を完璧に話を聞くことを目指すと疲弊してしまいます。
我が家では、まずは以下の3つのうち、できそうなことから試してみることにしました!
1. 最初の「1分間」だけ、手と目を止めて全集中する
ずっと聞き続けるのが難しいときは、「最初の1分だけ」スマホや家事の手を止め、子どもの目を見て話を聞いてみてください。
これだけで子どもは「聞いてもらえた!」という強い満足感を得られます。
私はこの時間に、話の内容について質問することも心掛けています。
短時間でも全力でコミュニケーションをすることで、子どもも嬉しそうに自分が感じたことを教えてくれます。
2. 口を挟みそうになったら「心で3秒数える」
子どもが言葉に詰まったり、まわりくどい話し方をしたりすると、つい先回りして言いたくなりますが、そこをグッと堪えて心の中で「1、2、3」とカウント。
子どもが自分の力で言葉を紡ぎ出すのを待つ練習です。
じれったい気持ちを抑えるのが苦手な私ですが、頭の片隅で3秒カウントをすることを習慣化することで、子どもと接する時以外でも、自分が人の話を聞く姿勢が良くなったように実感しています。
3. 「最後まで話してくれてありがとう」を言葉にする
子どもが話し終えたら、「最後まで話してくれて嬉しかったよ」「教えてくれてありがとう」と伝えてみましょう。
「話を最後まで伝えること」=「良い体験」として子どもの記憶に残ります。
我が家は、いつの間にか子どもの方からも「教えてくれてありがとう」と言葉にしてくれるようになりました!
おわりに:聞く姿勢のお手本になろう!
子どもに「人の話をちゃんと聞きなさい!」と何十回注意するよりも、親が「あなたの話をしっかり聞いているよ」という姿勢を1回見せることのほうが、ずっと子どもに届くことがあります。
私も実践してみて、子どもは親のことをよく見ているというのは本当なんだな、と身をもって感じることができました。
「聞く力」は、教え込むものではなく、聞いてもらった経験の蓄積によって育つもの。
今夜のお子さんとの会話、ぜひ「最後までじっくり聞く」ことを少しだけ意識してみませんか?


